フランス語の現在形:語幹と語尾の変化
すでに知っている動詞を使って、フランス語の現在形に共通する活用の型を整理しましょう。日本語とは違い、フランス語では主語に合わせて動詞の形が変わります。語尾だけでなく、語幹の変化にも注目すると、似た動詞をまとめて覚えられます。最後に、発音を保つためのつづりも確認します。
語幹
- radical語幹
語幹と語尾を分けて活用を見る
語幹は動詞を活用するときの土台になる部分で、「C’est le radical.」は「これが語幹です」という意味です。日本語では主語が変わっても動詞の形は変わりませんが、フランス語では主語に合わせて語尾が変わり、動詞によっては語幹も変わります。
「終える」「成長する」は、主語が「私たち」「あなたたち・丁寧なあなた」「彼ら・彼女ら」の形で語幹に iss が加わりますが、「眠る」はこの型には入らず、単数形では複数形の語幹にある m が落ちます。「売る」「答える」は不定詞の末尾の re を取り、単数形では順に -s、-s、語尾なし、複数形では -ons、-ez、-ent を付けます。
「取る」は、単数では prend-、「私たち」と「あなたたち・丁寧なあなた」では pren-、「彼ら・彼女ら」では prenn- に表の語尾を付ける型で、「学ぶ」「理解する」も同じ変化をするので、「売る」の型と区別しましょう。「来る」は、同じ主語の組み分けで vien-、ven-、vienn- に変わり、順に -s、-s、-t、-ons、-ez、-ent を付ける型で、「〜になる」も同じ変化をします。
C’est le radical.
Le radical change ici.
複数形で「イス」が入る型と、入らない型
「売る」「答える」に共通する活用
「取る」とその仲間:単数形と二種類の複数形
「来る」とその仲間:主語による三通りの語幹
聞こえる語幹の変化と、発音しない語尾
これらの表では各動詞の単数の三つの活用形は同じ発音でもつづりを書き分け、「Je finis à midi.」と「Ils finissent à midi.」を比べると、後者では /s/ が加わって聞こえますが、語尾の -ent は発音しません。「Elle vend des livres.」と「Ils vendent des livres.」も、後者では /d/ が聞こえるので、語尾が無音でも動詞全体が同じ発音になるとは限りません。
日本語では主語をよく省きますが、フランス語の普通の文では主語も一緒に言いましょう。相手が一人なら親しい相手には tu、丁寧に話す相手には vous を使い、二人以上には親しさにかかわらず vous を使います。
「食べる」の「私たちは」の形では、語尾の -ons の前に e を残して mangeons と書き、後ろに o が来ても g の発音を保ちます。「始める」では、o の前で c を ç に変えて commençons と書き、ほかの形と同じ /s/ の音を保ちます。
Je finis à midi.
Ils finissent à midi.
Elle vend des livres.
Ils vendent des livres.
「私たちは」の形で音を保つつづり
| 主語・例文 | 食べる:オーの前に文字を足して「ジュ」の音を保つ | 始める:セディーユを付けて「ス」の音を保つ |
|---|---|---|
| manger | commencer | |
| je | mange | commence |
| nous | mangeons | commençons |
| Nous mangeons à midi. | Nous commençons à neuf heures. |