英語の日常的な表現と改まった表現:依頼の仕方と put off・postpone

レベル B2

英語の日常的な表現と改まった表現:依頼の仕方と put off・postpone

ニナは会議の日程を変えたくて、同じ依頼を同僚と取引先の人に一度ずつします。この課では、2つのバージョンの違いを、独立した2つの調整で見ていきます。依頼をどれだけやわらげるかと、どれだけ日常的な語を選ぶかです。正しいのは、いちばん改まった言い方ではなく、相手と場面に合う言い方です。

まず確認すること:ていねいな could と「かどうか」の if

この課の土台は2点です。「Could you send me the figures today?」(今日、数字を送ってもらえますか)の could は、can よりていねいな頼み方です。「She asked if we could finish by noon」(正午までに終えられるかと彼女は聞いた)の if は、条件の「もし」ではなく「〜かどうか」です。この if の後は平叙文の語順になり、could we ではなく we could と言います。

この課の3つの動詞

put off と postpone はどちらも「延期する」で、予定を後に移すことです。2つを比べると、put off は日常的で、postpone は改まった響きがあります。日本語の「先延ばしにする」と「延期する」の差に少し似ています。wonder は「〜かなと思う」、つまり答えを知りたくて自分に問いかけることです。

同僚に:短く頼む

ニナは毎日一緒に働くトムに、can we と put off を使って直接頼みます。トムの「Till when?」(いつまで?)の till は、until のくだけた形です。親しい同僚の間なら、このくらい率直でも失礼には聞こえません。

取引先に:同じ依頼を、距離をとって

依頼の内容は同じですが、ニナはリードさんが断りやすいように言い方を変えます。can we は I was wondering if we could に、put off は postpone になります。それでも isn’t や Monday’s のような短縮形が残り、会話は自然なままです。リードさんは as long as(〜という条件なら)を使って、条件つきで受け入れます。日本語では敬語で距離を示せますが、英語の動詞に敬語の活用はなく、相手が誰でも you なので、文の組み立てや語の選び方で距離を示します。

2つの独立した調整

4つの文を聞き比べてください。1つ目の調整はやわらげ方です。Can we…? は直接頼む形で、I was wondering if we could… は相手が断る余地を広く残します。2つ目は語の選び方で、put off は日常的、postpone は改まった語です。片方を変えても、もう片方を変える必要はありません。I was wondering if we could put it off はやわらかく日常的で、Can we postpone it? は直接的でやや改まっています。

やわらかく頼む形 I was wondering if… のしくみと語順について

直訳は「〜かなと思っていた」ですが、依頼で使うときの was は過去の話ではありません。頼んでいるのは今で、過去形は、日本語の「お願いしたいと思っていたのですが」の「思っていた」のように押しの強さを和らげます。if の後は平叙文の語順なので、if we could postpone と言い、if could we postpone とは言いません。頼むときは could + 動詞の原形がいちばん一般的ですが、if you’re free on Friday(金曜は空いているか)のような文も続けられます。平叙文なので、書くときは普通ピリオドで終わりますが、相手は依頼として答えます。改まった場面だけの表現ではなく、引っ越しの手伝いのような大きな頼みごとなら友人にも使えます。

I was wondering if subject could + base verb, or another statement

目的語を置く位置と過去形の作り方:put off と postpone

put off は2語でできた動詞です。目的語が名詞なら、2語の間に入れても後ろに置いてもかまいません(put off the meeting、put the meeting off)。代名詞の場合は2語の間に入れて put it off と言い、put off it とは言いません。postpone は1語なので、目的語はすぐ後に続きます(postponed it)。過去形にすると、put は形が変わらず、postpone は postponed になります。どちらの動詞も、新しい日を示すときは until(〜まで)が使えます。

改まっているほど良いわけではない

言い方は相手との関係に合わせます。友人に I was wondering if we could postpone pizza night(ピザの日を延期していただけないかと思いまして)と言うと、よそよそしいか、冗談のように聞こえます。Can we put off pizza night? なら普通です。直接の依頼にも出番があります。両手がふさがっているときは、Can you open the door? が早くて適切です。相手、関係、急ぎ具合で選びましょう。

複数の語からなる動詞がくだけているとは限らない

postpone が put off より改まっているのは、この組み合わせの話で、複数の語からなる動詞すべてに当てはまるわけではありません。Please fill out the attached form(添付の用紙にご記入ください)も We look forward to hearing from you(ご連絡をお待ちしております)も改まったメッセージの文ですが、どちらも複数の語からなる動詞を使っています。fill out はアメリカで多く、イギリスでは fill in が多く使われます。put off 自体も仕事の文書で使われます。動詞の形ではなく、実際の使われ方で判断しましょう。

聞いて分かればよい:地域による表現

ここの文は、理解できれば十分です。「ありがとう」の意味の Cheers は、イギリスやオーストラリアの英語に特徴的です。Let’s table this until next week(この件は来週に持ち越しましょう)はアメリカの用法です。イギリス英語の table は、むしろ逆に、議題として提出するという意味で使われます。誤解が起きそうなら、相手の意図を確認しましょう。

やってみよう:依頼を書き換える

答えを聞く前に、自分で考えてみましょう。まず、距離をとりたい相手に向けて、Can you send me the figures today? を I was wondering if you could… で始めてやわらげます。次に、ニナがトムに頼んだ文を、リードさんへのメールの書き出しにします。Dear Ms Reed, で始め、同じ形を使い、put off を postpone に変え、新しい日を until Monday で示します。報告書の話は省いて、理由はメールの続きに書いてかまいません。2番目と4番目の文と比べてください。

まとめ

頼む前に、聞く人や読む人は誰か、どんな場面かを考えます。そのうえで2点を調整します。どれだけやわらげるか(Can we…? か I was wondering if we could… か)と、どの語を使うか(put off か postpone か)です。どちらの端も正しい英語で、その相手に合うものが最適です。

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