英語で提案書を書く:基準で比べておすすめを示す

レベル B2

英語で提案書を書く:基準で比べておすすめを示す

ある図書館が、日曜日に何時まで開館するかを決めようとしています。決める人が必要としているのは、印象ではなく理由です。このレッスンでは英語で提案書を書きます。情報源からわかることをまとめ、二つの選択肢を同じ基準で比べ、それぞれの評価に根拠を示し、一つをすすめて、そのおすすめがどこまで言えるのかも述べます。最後に、別のテーマでも同じように書いてみましょう。

提案書で使える、これまでの表現

提案書は、すでに学んだ表現を組み合わせて書きます。段落にはそれぞれ役割があり、“This paragraph is too long” は一つの段落に内容を入れすぎているときの言い方です。“However” は限界を示し、“gives no evidence” は根拠のない主張を指摘します。“As a result” は原因と結果をつなぎ、“We recommend” はどうすべきかを述べます。“I was wondering if…” は控えめな依頼です。これが提案書の中心の文にならない理由は、後で説明します。

提案書で使う言葉

モデル:図書館の提案書

この図書館は今、日曜日は午前九時から午後六時まで一日中開館しています。このまま続けるか、午後二時に閉館するかを決めなければなりません。決定する委員会に向けて書かれた提案書を、全部聞いてみましょう。流れは、選択肢と基準、情報源からわかること、基準ごとの評価と根拠、おすすめ、その限界の順です。このレッスンの中心はこれです。提案書は、選択肢を同じ基準と根拠で評価し、どこまで言えるのかを示したおすすめで終わります。

評価の前に基準を決める

基準(criterion)とは、二つの選択肢を判断するときの観点です。まず “What matters most to the people who will decide?” と考え、評価を始める前に基準を示しましょう。読む人は、何を物差しにしているのかを知る必要があります。二つの選択肢には同じ基準を使います。別々の基準で判断すると、公平な比較になりません。“in terms of” は名詞の前に置き、「〜の面で」にあたります。“in terms of cost” は「費用の面で」です。数にも注意しましょう。一つなら criterion、二つ以上なら criteria です。

We compared them / the two options in terms of cost / staff hours / visitors.

情報源を並べるのではなく、まとめる

最初の二文は聞いてわかれば十分です。それぞれの情報源が別々に述べていることです。まとめる(synthesis)とは、情報源を順に繰り返すことではありません。一致する点は “Both sources agree that…”、違う点は “whereas”、合わせてわかることは “Taken together, they suggest…” で示します。だれが何を述べたかも残します。“the report says” には数字がありますが、“the staff claim” にはありません。結論の強さも変えないようにします。どちらの情報源も時間ごとの来館者を数えていないので、証明ではなく “suggest” を使います。

基準を一つずつ評価する

基準ごとに評価を書き、どちらの選択肢がよいかを述べます。“Closing at two” はこの文の主語です。日本語の「閉館すること」のように、ここでは動詞に -ing をつけます。“would be” は日本語の「〜でしょう」に近く、まだ決まっていないことを示します。二つを比べるので、ていねいな英語では best ではなく “the better option” と言います。一つの選択肢がすべての基準でよいとは限りません。ここでは費用と勤務時間では午後二時の閉館が、来館者では一日中の開館がよいと評価しています。

In terms of cost, closing at two / staff hours, closing at two / visitors, opening all day would be the better option.

評価を支える根拠

根拠のない評価は、ただの意見です。評価にはそれを支えるものをつけましょう。900ユーロや、九時間ではなく五時間といった数字でもいいですし、日曜日の午前中に働く人も来られるという、読む人が確かめられる理由でもかまいません。最初の文の “costs” が現在形なのは今の事実だからで、“would cost” は可能性を表します。足りないものも指摘します。“The staff give no figures for the afternoon” は、根拠が弱い部分を示しています。

おすすめを一文で述べる

“Overall” は、それまでの内容全体を踏まえた最後の判断を示します。行動をすすめるときは、“recommend” の後に -ing の形を続けます。“we recommend closing at two” と言い、“we recommend to close” とは言いません。ここでは結論を先に言い、理由を “because” で続けます。理由は比較の内容と合っていなければなりません。三つ目の文の “two of the three criteria” は、本文で示した費用と勤務時間の二つを数えています。

Overall, we recommend closing at two because it would cost less / opening all day because more people could come / closing at two because it's the better option on two of the three criteria.

おすすめの限界を述べる

限界を述べても、おすすめを取り消すわけではありません。どこまで言えるのかを示すだけです。この提案書は午後二時の閉館をすすめたまま、来館者の数字が一か月分しかないことを認めています。“One limitation” で弱い点を名づけ、コロンの後にその内容を書きます。次に、どうするかを述べます。“As a result, we should count the visitors again after three months.” の部分です。“However, the trial only lasted four weeks” も別の文章で同じ働きをしていて、結論を打ち消さずに範囲を限定しています。

同じ考えを別の読み手に伝える

最初の文は聞いてわかれば十分です。問題をすでに知っている同僚に言う文です。二つ目はほぼ同じ内容を、理由を文書で必要とする委員会に伝えています。どちらが上ということはなく、読み手に合わせて使い分けます。一方、“I was wondering if we could postpone it” は控えめな依頼で、相手の好意に頼るときに役立ちます。提案書で示すのは評価なので、おすすめはふつう率直に書き、理由と限界をていねいに述べます。

やってみましょう:大通りについての事実

町は試験的な実施(trial)として大通りを車両通行止めにしました。今度は、毎週土曜日に閉鎖するか、月に一度の土曜日にするかを選びます。三つの事実は二つの文章から取ったものです。三つの事実を読み、基準を二つ、それぞれの事実からわかること、この情報の限界をメモしましょう。

五つの段階で書く提案書

モデルに沿って提案書を書き、例のように二つ目の基準でも “In terms of” を使いましょう。それぞれの評価には、事実から取った根拠をつけましょう。“the street” は、一度出た後は “it” で言いかえています。ここではそれぞれの選択肢が一つの基準でよいので、数えるだけでは決められません。一方がより適している理由を説明しましょう。限界は事実の中にあります。数字を作らないようにしましょう。

We compared the two options in terms of two criteria. Taken together, the two texts suggest that what they show. In terms of a criterion, one option would be the better option, because the evidence. Overall, we recommend an option with -ing because a reason. This recommendation has one limitation: the limit.

発展:レビューに同じ方法を使う

ここは任意の内容で、読んでわかれば十分です。レビュー(review)は新しいカフェのような一つの対象を評価し、行くかどうか考えている人に向けて書きます。提案書と同じ段階もいくつかあります。“In terms of food” と “In terms of price” は基準、“Overall, I recommend it” はおすすめ、“but not if you're in a hurry” は限界です。練習したい人は、知っている場所について三文で書いてみましょう。

まとめ:提案書の段階

提出する前に確かめましょう。決定する人が、基準、それぞれの評価の根拠、おすすめ、その限界を見つけられますか。

すること言い方
What you compareThis proposal compares two options: …
The criteriaWe compared them in terms of …
What the sources showTaken together, they suggest that …
One criterion at a timeIn terms of cost, … would be the better option.
The evidence… costs 900 euros, whereas …
The recommendationOverall, we recommend …-ing because …
The limitThis recommendation has one limitation: …

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