英語の会議での話し方:番をもらう、番を返す、決まったことをまとめる
このレッスンでは、あるチームが報告書をいつ送るかを話し合います。中心になるのは次のことです。会議では、短い決まり文句で話す番をもらい、話をさえぎった相手には番を返します。最後に、だれかが決まったことを条件といっしょに声に出してまとめ、全員に確かめます。黙っている人は、まだ賛成とは言っていないからです。決まり文句はそのまま使えばよく、新しい時制は出てきません。
もう知っていること
会議で使える表現は、もういくつか知っています。“What do you mean by that?”(それはどういう意味ですか)は、相手に説明をたのむ文です。“Sorry, let me finish.”(すみません、最後まで言わせてください)は、相手が早く話し始めたときに番を取り戻す文です。“I agree with you.”(あなたに賛成です)は、人の意見に賛成すると伝える文です。
情報の出どころを示して伝えるときは according to を使います。“According to the paper, the station is closed.”(新聞によると、駅は閉まっているそうです)。provided that は、「はい」に条件をつけます。“Monday is fine, provided that the price doesn't change.”(価格が変わらないという条件なら、月曜日で構いません)。as long as も同じ働きをします。情報を伝えるときは、数字や条件を落とさないようにします。会議のまとめでも同じです。
What do you mean by that?
Sorry, let me finish.
I agree with you.
According to the paper, the station is closed.
Monday is fine, provided that the price doesn't change.
新しい言葉
interrupt は「話をさえぎる」です。このレッスンの come in は、部屋に入ることではなく、話に入ることです。go ahead は相手に番をゆずる言葉です。カードには「話し始める」とありますが、返事としては「どうぞ」にあたります。go on は「話を続ける」です。agree はこれまで「賛成だ」という意味で見てきましたが、ここでは「話し合って決める、合意する」という意味でも使うので、別のカードにしてあります。
会議の場面:報告書をいつ送るか
サラ、トム、ニナの三人は、報告書をいつ送るかを決めなければなりません。サラ(a)とトム(b)の話を聞いて、三つの場面に注意しましょう。トムがサラの話をさえぎって番をもらう場面、番をサラに返す場面、そしてサラが決まったと思うことをまとめる場面です。ニナは話しません。
the numbers は報告書の数字、the text はその文章です。ready は「できている」という意味で、“won't be ready until Monday” は「月曜日にならないとできない」ということです。“That's fine with me.” は「私はそれでいいです」です。最後の Have we? は、サラの we've agreed を質問の形で受けて、「本当に決まったのでしょうか」と言っています。
- A
We have to send the report on Friday, so…
- B
Sorry to interrupt. Can I come in here?
- A
Of course. Go ahead.
- B
The numbers won't be ready until Monday. Sorry, you were saying?
- A
OK, then Monday is possible, as long as the text is ready on Friday.
- B
That's fine with me.
- A
So we've agreed that we'll send the report on Monday, as long as the text is ready on Friday.
- B
Have we? Nina hasn't said anything.
話す番をもらう言い方
話に入るときは、短く質問して、返事を待ちます。“Can I come in?” は、部屋のドアの前なら「入ってもいいですか」ですが、会議では「話してもいいですか」です。どちらの意味かは場面でわかります。“Sorry, can I come in here?”(すみません、ここで少しいいですか)の here は場所ではなく、「話のこの時点で」という意味です。sorry を前につけると、話をさえぎっていることを認める言い方になります。“Sorry to interrupt.” は「お話の途中ですみません」にあたります。
could を使うと、より気をつかった言い方になります。よく知らない人と話すときなどに合います。“Could I come in here?”(ここで少しよろしいでしょうか)。“Sorry, can I just say something?”(すみません、一言いいですか)の just は、短く終わることを伝えます。どれも、ひとまとまりのまま覚えて使いましょう。
Sorry, can I come in here / could I come in here / can I just say something?
Can I come in?
Sorry, can I come in here?
Could I come in here?
Sorry, can I just say something?
話す番を相手に返す言い方
話をさえぎったあとは、相手に番を返します。“Sorry, you were saying?” は、相手が話していたことにもどす質問で、「すみません、続きをどうぞ」にあたります。“Sorry, go on.”(すみません、続けてください)も相手に続きをたのむ文です。“Sorry, I interrupted you. Please go on.”(話をさえぎってしまって、すみません。どうぞ続けてください)は、何があったかも言っています。
go ahead は、ふつう相手の頼みへの返事です。だれかが Can I come in? と聞いたら、“Of course. Go ahead.”(もちろん。どうぞ)や “Please go ahead.”(どうぞ、お話しください)と答えます。go on は、ふつう止まったところから続けてもらうときに使います。二人が同時に話し始めたら、“Sorry, after you.”(すみません、お先にどうぞ)と言って、相手に先に話してもらいます。さえぎられたのが自分なら、“Sorry, let me finish.” を使えます。
Sorry, you were saying? / go on. / after you.
Sorry, you were saying?
Sorry, go on.
Please go ahead.
Sorry, I interrupted you. Please go on.
Sorry, after you.
決まったことを声に出してまとめる
“So we've agreed…” は、グループが今決めたことを声に出して言う形です。このレッスンでは、あとには that と文が続きます。“So we've agreed that Tom will check the numbers.”(では、トムさんが数字を確認することで合意しましたね)。または on と決めたものが続きます。“So we've agreed on the price, but not on the date.”(では、価格は合意しましたが、日付はまだです)。agree with はふつう人や意見といっしょに使うので、区別しましょう。
まとめでは条件を落としません。金曜日に文章ができていれば月曜日に送る、と決めたのなら、provided that のあとの条件も必ず言います。条件がないと、決めたことの意味が変わってしまうからです。決まっていないことも言います。“We haven't agreed on the date yet.”(日付はまだ合意していません)。“Is that right?”(それでいいですか)と聞けば、ほかの人が直すことができます。
So we've agreed that Tom will check the numbers / on the price / on Tuesday.
So we've agreed that Tom will check the numbers.
So we've agreed on the price, but not on the date.
So we've agreed that we'll send it on Monday, provided that the text is ready on Friday.
We haven't agreed on the date yet.
Is that right?
ニナが答える
サラは足りなかったことをします。ニナ(b)に聞くのです。話を聞いて、ニナは黙っていただけで、賛成していたのではないことに注意しましょう。actually は「実は」で、ほかの人の思いこみを直す言葉です。“Then we haven't agreed yet.”(それなら、まだ合意していませんね)で、サラはまとめを取り消します。“How about Tuesday?” は「火曜日はどうですか」です。ニナが「はい」と言ってから、サラは新しい日にちと同じ条件で、もう一度まとめます。
- A
Nina, you haven't said anything. Are you OK with Monday?
- B
Actually, no. I won't be here on Monday.
- A
Then we haven't agreed yet. How about Tuesday?
- B
Tuesday is fine with me.
- A
So we've agreed on Tuesday, as long as the text is ready on Friday. Is everyone OK with that?
黙っていることは賛成ではない
合意とは、みんなが賛成だと言ったということです。黙っているだけでは、それはわかりません。迷っている人も、番を待っている人も、人前で反対したくない人もいるからです。ですから、まとめる人は終わる前に質問します。
“Does everyone agree?”(皆さん、賛成ですか)はグループ全体に聞く文です。“Does anyone disagree?”(反対の人はいますか)は、ちがう考えの人が言いやすくする文です。“Nina, what do you think?”(ニナさんはどう思いますか)は一人に向けた質問で、ふつうは答えずにいるのが一番むずかしい聞き方です。everyone は「みんな」という意味ですが、動詞は単数の形になるので、do ではなく does を使います。
Does everyone agree?
Does anyone disagree?
Nina, what do you think?
聞いてわかればよい文:黙っていると「はい」になる場合
この二つの文は、聞いてわかれば十分です。objection は反対意見のことです。改まった会議では、進行役が “Any objections?”(反対意見はありますか)や “If there are no objections, we'll send it on Monday.”(反対意見がなければ、月曜日に送ります)と言うことがあります。この言い方では、何も言わなければそのまま決まりますが、賛成したということではありません。反対なら、そのときに言いましょう。
Any objections?
If there are no objections, we'll send it on Monday.
やってみましょう
お手本を聞く前に、それぞれの文を言ってみましょう。まず、同僚の話をさえぎって、価格について話します。次に、相手に番を返します。次に、締め切りが変わらなければ価格は合意した、とまとめます。次に、日付はまだ合意していないと言います。最後に、トムさんが何も言っていないので、声をかけて意見を聞きます。下の文は、この順番で並んだ答えの例です。
Sorry to interrupt. Can I say something about the price?
Sorry, you were saying?
So we've agreed on the price, provided that the deadline doesn't change.
We haven't agreed on the date yet.
Tom, you haven't said anything. What do you think?
まとめ:番をもらう、番を返す、合意をまとめる
番をもらうときは Can I come in here? か Could I come in here? と言います。番を返すときは Sorry, you were saying? か Sorry, go on. と言います。まとめるときは So we've agreed that… か on… を使い、条件とまだ決まっていないことも言います。最後に、黙っている人に聞きましょう。黙っていることは賛成ではありません。