英語の can と can't:頼む、手伝いを申し出る
このレッスンでは、人に何かを頼む、手伝いを申し出る、自分にできること、できないことを言う、の三つを学びます。中心になる考え方はこうです。can は動詞の前に置き、動詞の形は変わりません。質問(Can you…?)も打ち消し(can't)も短い答え(Yes, I can)も、do を使わず can だけで作ります。can で頼むことも(Can you help me?)、申し出ることも(Can I help you?)できます。
もう知っていること
work(働く)、live(住む)、have(持っている)では、たずねるときは do、打ち消すときは don't を使います。「Do you work here?」(ここで働いていますか。)、「Yes, I do.」(はい、ここで働いています。)、「I don't work here.」(ここでは働いていません。)です。he と she では動詞の形が変わります。「She works here.」(彼女はここで働いています。)
このレッスンでは、これとはちがう働きをする語を学びます。do も -s も使いません。
Do you work here?
Yes, I do.
I don't work here.
She works here.
事務所でアナが手伝いを申し出る
レオは事務所にいて、お店(shop)で用事があります。アナは手伝いを申し出ますが、車がありません(I don't have a car.)。会話全体を聞いて、can を使った三つの質問に注目しましょう。一つ目は申し出で、あとの二つは頼みごとです。最後に、アナはそこに残って働き、レオが「I can go.」(私が行けます。)と言います。
- A
Can I help you?
- B
Yes, please.
- B
Can you go to the shop?
- A
Sorry, I can't. I don't have a car.
- B
Can you work here?
- A
Yes, I can.
- B
Thank you.
- B
I can go.
新しい言葉:できる、手伝う、行く、〜へ
can は「できる」という意味で、何かが自分にとって可能だと表します。help は「手伝う、助ける」です。手伝ってもらう人は動詞のあとに置きます。「help me」(私を手伝う)、「help you」(あなたを手伝う)です。
go は「行く」です。行き先を言うときは to を使います。「go to the shop」(お店に行く)です。home と there には to をつけません。「go home」(家に帰る)、「go there」(そこに行く)です。Go to home とは言いません。
できること、できないことを言う:can と can't
日本語は「行く」が「行ける」になるように動詞の形を変えますが、英語は動詞の前に can を置くだけで、動詞はもとの形のままです。「I can help you.」(手伝えます。)。打ち消しは can を can't に変えます。「I can't help you.」(手伝えません。)。can と動詞の間に to は入れません。I can to help とは言いません。
例文の音をくらべましょう。「I can work here.」の can は短く弱くなることが多く、「I can't work here.」の can't は強く言い、最後の t はほとんど聞こえないこともあります。can't は cannot の短い形で、cannot は一語で書きます。
I can / can't work here / help you / go to the shop.
I can work here.
I can't work here.
I can help you.
I can't help you.
I can go to the shop.
I can't go to the shop.
I can go there.
I can go home.
人に何かを頼む:Can you…?
人に何かを頼むときは、can、you、動詞の順に言います。「Can you help me?」(手伝ってくれる?)です。日本語では「あなた」を言わないことが多いですが、この文の you は省けません。Can help me? とは言いません。だれを手伝うのかを言う必要がなければ、動詞で終えられます。「Can you help?」(手伝えますか。)です。知らない人には please をつけると、よりていねいです。「Can you help me, please?」(すみません、手伝ってくれますか。)
短い答えでは can をくり返し、もう一つの動詞は言いません。「Yes, I can.」(はい、できます。)、「No, I can't.」(いいえ、できません。)です。「Sorry, I can't.」(すみません、できません。)は、よりやわらかい断り方です。
Can you help me / go to the shop / work here?
Can you help me?
Yes, I can.
Can you go to the shop?
No, I can't.
Can you work here?
Sorry, I can't.
Can you help?
Can you help me, please?
手伝いを申し出る言い方
手伝いを申し出るときは、Can I で始めます。「Can I help you?」(手伝いましょうか。)です。この質問には、答えで can をくり返さないのが自然です。受けるときは「Yes, please.」(はい、お願いします。)、断るときは「No, thank you.」(いいえ、けっこうです。)と言います。
ふつうの文で申し出ることもできます。「I can help you.」(手伝えます。)です。答えは「Thank you.」(ありがとうございます。)だけでもかまいません。ほかの人が手伝えるなら、だれかを言いましょう。「She can help you.」(彼女が手伝えます。)
Can I help you?
Yes, please.
No, thank you.
I can help you.
Thank you.
She can help you.
can には do を使わない
「Do you work here?」(ここで働いていますか。)では、質問を作っているのは do です。「Can you work here?」(ここで働いてもらえますか。)では can が質問を作り、do は入りません。打ち消しも同じで、「I don't work here.」(ここでは働いていません。)に対して「I can't work here.」(ここでは働けません。)です。ですから、Do you can help? や I don't can help とは言いません。短い答えも質問に合わせます。Do you…? には I do、Can you…? には I can です。
can は he や she でも形が変わりません。「She works here.」(彼女はここで働いています。)には -s がありますが、「She can work here.」(彼女はここで働けます。)には、can にも動詞にも -s がつきません。She cans や She can works とは言いません。
Do you work here?
Can you work here?
I don't work here.
I can't work here.
She works here.
She can work here.
could と would:決まった言い方のほかは聞いて分かれば十分
could や would も似た場面で聞きます。目的ごとに見てみましょう。人に何かを頼むとき、毎日の会話で使うのは can です。「Could you help me, please?」(手伝っていただけますか。)や「Would you help me?」(手伝っていただけますか。)は、より気をつかった言い方です。「Could you repeat that?」(もう一度言っていただけますか。)は、決まった言い方として使えます。
自分がほしいものを頼むときは、「I'd like a coffee, please.」(コーヒーを一杯お願いします。)という決まった言い方を使います。'd は would です。できることを言うときと手伝いを申し出るときは、このレッスンでは can を使いましょう。今、自分で使うのは can だけです。could と would は、これらの決まった言い方以外は聞いて分かれば十分です。
Could you repeat that?
Could you help me, please?
Would you help me?
I'd like a coffee, please.
やってみましょう
質問を聞いて、自分のことを答えましょう。「Can you work at home?」(家で働けますか。)と「Can you go there?」(そこに行けますか。)には、近くの場所を思いうかべて、Yes, I can か No, I can't で答えます。次に、「I can work at home.」のように本当のことを言いましょう。必要なら at home を here に変えます。最後に、Can I help you? と手伝いを申し出て、Can you help me? と手伝いを頼みましょう。まちがえたら、まとめの表とくらべて、もう一度言ってみましょう。
まとめ:can で頼む、申し出る
左は自分が言う文、右はその答えの例です。can は動詞の前に置き、動詞の形は変わりません。打ち消しは can't で、do は使いません。