ブラジルポルトガル語の推量表現:に違いない・かもしれない・はずがない

レベル B2

ブラジルポルトガル語の推量表現:に違いない・かもしれない・はずがない

目の前の手がかりから、何が起きているか、何が起きたかを考えてみましょう。ブラジルポルトガル語では、推量に使う動詞と、その後に続く形が大切です。確かな事実、可能性の高い説明、まだ断定できない説明を言い分けます。

推量の基本語:強い見込みと可能性の否定

見て知っていることと、手がかりから推測したこと

車やバッグがあることは確認できる事実ですが、「Ela deve estar em algum lugar do prédio.」は、それを根拠に居場所を推測した発言です。

この deve は「いるべきだ」という義務ではなく、「きっといる」という見込みを表します。

「Eu a vi na cozinha agora há pouco.」は実際に見たことを伝えるので、推量を表す動詞は必要ありません。

日本語の訳がどちらも「いる」になっても、直接知っているのか、手がかりから考えたのかを区別しましょう。

現在の強い推量:きっといる・きっとしている

現在の状況を可能性が高いと考えるときは、dever の現在形に不定詞を続けます。

「Ela deve estar em algum lugar do prédio.」では、主語 ela に合わせて三人称単数形 deve を使い、「Eles devem estar trabalhando até tarde; as luzes do escritório deles ainda estão acesas.」では、主語 eles に合わせて三人称複数形 devem を使います。単数の主語でも、eu なら devo になります。

日本語の「に違いない」は主語が変わっても同じですが、ポルトガル語ではこの動詞を主語の人称・数に合わせて活用します。

今している動作には estar+動名詞を使い、例の estar trabalhando は「働いている」という動作を表します。

dever の推量は、常に断言に近い確信を示すわけではなく、文脈によって日本語の「たぶん〜だろう」に近くなります。

過去の強い推量:きっと起きたことを述べる

過去に起きたことを今の手がかりから推測するときは、dever の現在形+ter+過去分詞を使います。

「O chão está encharcado; deve ter chovido durante a noite.」では、ぬれた地面を見て、夜中に雨が降ったと考えています。

日本語の「降った」に引かれて dever 自体を過去形にするのではなく、過去の出来事を ter chovido で表します。

雨を表すこの用法の chover は人を主語に取らず、ここでも deve は三人称単数形です。

断定しない説明:今の状態と過去の出来事

考えられる説明の一つとして述べるときは、poder の現在形に不定詞を続けます。

「A tela está preta; a bateria pode estar descarregada.」は、バッテリー切れを一つの可能性として挙げており、原因を断定していません。

「Ela pode ter descido pra tomar um café.」のように、過去の出来事には ter+過去分詞を続けます。

ここでの pode は許可や能力ではなく、日本語の「かもしれない」に当たります。

例の pra は para のくだけた形で、日常会話でよく使われ、改まった文章では para を使います。

現在の可能性を否定する:そうであるはずがない

手がかりと合わないために可能性を否定するときは、não+poder の現在形+不定詞を使います。

「Isso não pode ser o endereço certo; este prédio só tem dois andares.」は、建物の階数を根拠に、その住所が正しい可能性を否定しています。

não pode は禁止を表すこともありますが、ここでは「そうであるはずがない」という判断です。

日本語では否定を文末に置きますが、この形では não を活用した pode の前に置きます。

過去の可能性を否定する:そうしたはずがない

過去の出来事をあり得ないと判断するときは、não+poder の現在形+ter+過去分詞を使います。

「Ela não pode ter ido pra casa; as chaves do carro ainda estão aqui.」では、残っている鍵を根拠に、すでに帰宅した可能性を否定しています。

「Ele não pode ter pegado o trem; a linha ficou fechada o dia todo.」も、運休していたことから電車を利用した可能性を否定する表現です。

日本語の「行けなかった」のような過去の能力や事情を述べる形とは区別し、この形では今ある根拠から過去について判断しています。

会話:手がかりを集めてアンナを探す

この会話では、確認した事実をもとに、可能性の高い説明や、まだ断定できない説明を述べ、手がかりと合わない可能性を否定しています。

会話中の tá は está のくだけた形で、日常の話し言葉でよく使われます。改まった文章では está を使います。pra も会話でよく使う形で、改まった文章では para を使います。

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