フランス語で一つ・複数の物を説明する
本、テーブル、椅子を説明し、それぞれが複数ある場面も考えます。中心となるのは「一致」です。冠詞、代名詞、動詞、形容詞を名詞の性と数に合わせ、発音されない語尾も書き分けます。
同じ三つの物から始める
livreは「本」で男性名詞なのでun livre、le livre、tableは「テーブル」、chaiseは「椅子」で女性名詞なのでune table、la table、une chaise、la chaiseといいます。物に生物としての性別があるという意味ではなく、名詞の文法上の分類なので、冠詞と一緒に覚えましょう。C’est un livreは「これは本です」で、何かを特定する言い方です。Où est le livre ?は「本はどこですか」、Il est sur la tableは「テーブルの上にあります」で、surは「〜の上に」を表します。ここではilがlivreを受け、estは「ある」に相当するので、まず五つの例文を聞いて復習しましょう。
C'est un livre.
C'est une table.
C'est une chaise.
Où est le livre ?
Il est sur la table.
一つか複数か、どの物か
一つの物を初めて示すとき、男性名詞にはun、女性名詞にはuneを付けます。特定されていない複数の物にはdesを使います。最初の三つの音声はそれぞれ「一冊の本・何冊かの本」「一つのテーブル・いくつかのテーブル」「一脚の椅子・何脚かの椅子」という対です。日本語にはフランス語の冠詞に当たる語はありませんが、フランス語ではこのような名詞句に通常un・une・desを付けます。
相手にもどの物・どのグループか分かる場合はle・la・lesを使います:le livre、la table、la chaiseに対し、複数はles livres、les tables、les chaisesです。複数のlesとdesは男女両方の名詞に使えます。この三つの名詞は複数形に-sを書きますが、livre/livres、table/tables、chaise/chaisesの発音は同じです。音声ではunとdes、leとlesなど、冠詞の違いに注目すると数を聞き分けられます。
un / une / des … → le / la / les …
Un livre. Des livres.
Une table. Des tables.
Une chaise. Des chaises.
Le livre. Les livres.
La table. Les tables.
La chaise. Les chaises.
一つの物を代名詞で受けて説明する
La chaise est petiteは「椅子は小さいです」で、petiteが「小さい」を表します。一度名前を出した物を受けるとき、男性名詞livreにはil、女性名詞tableやchaiseにはelleを使います。ここでilとelleは「彼・彼女」ではなく物を指し、動詞はどちらもestです。
続く四つの例は順に、小さい本、小さい椅子、大きい本、大きいテーブルについて述べます:Il est petit、Elle est petite、Il est grand、Elle est grandeです。petit「小さい」とgrand「大きい」は女性形でpetite、grandeとなり、この二語では-eを加えると末尾のt・dも発音します。この型では形容詞の前に冠詞を置かず、Elle est grandeといい、uneは入れません。日本語では「大きいです」だけでも通じますが、ここで練習するフランス語の文では主語のil・elleも言います。
il / elle + est + petit / petite / grand / grande
複数の物に合わせて形を変える
本が複数ならil estがils sontに、椅子やテーブルが複数ならelle estがelles sontに変わります。どちらも「それらは〜です」に当たり、女性名詞だけのグループはelles、男性名詞のグループや男女が混じるグループはilsで受けます。ここでは本だけ、椅子だけ、テーブルだけのグループを扱います。
四つの例は順に、小さい本のグループ、小さい椅子のグループ、大きい本のグループ、大きいテーブルのグループを説明します。日本語の「小さい・大きい」は数で変わりませんが、ここでのフランス語の形容詞には-sを加え、petits、petites、grands、grandesと書きます。これらの文では代名詞と形容詞の末尾の-sは発音せず、il/ilsやpetit/petitsは同じ音になりますが、estとsontの違いは聞こえます。それぞれがどの物を指すか思い浮かべて音声を聞きましょう。
ils / elles + sont + petits / petites / grands / grandes
Ils sont petits.
Elles sont petites.
Ils sont grands.
Elles sont grandes.
語尾を目で確かめる
各行を横に読み、その名詞を「小さい」「大きい」と説明する形を選びます。この二つの形容詞は女性形に-e、複数形に-sを加えます:petite → petites、grand → grands、grande → grandesです。たとえばLa chaise est grandeは「椅子は大きいです」で、表は説明の選択肢を示しており、椅子の大きさを決めつけるものではありません。この表でつづりを確かめ、音声は前の例文で聞きましょう。
例外は見て分かれば十分
ここは理解だけを目指す例です:chevalは「馬」で、複数形はchevalsではなくchevauxです。beauは「美しい」で、男性複数形はbeauxとなり、Les livres sont beauxは「その本はどれも美しいです」という意味なので、すべての複数形が-sを足すだけで作れるわけではありません。C’est un beau livre「これは美しい本です」ではbeauが名詞の前に来ますが、rouge「赤い」はC’est un livre rouge「これは赤い本です」のように後ろに来ます。位置は形容詞によるので、日本語の「赤い本」の順をそのまま全部に当てはめないでください。自分で説明するときは、まずil/elle est、ils/elles sontの後ろに、練習したpetit・grandの形を置けば十分です。
Un cheval. Des chevaux.
C'est un beau livre.
Les livres sont beaux.
C'est un livre rouge.
自分で三つの説明をする
小さい本、大きいテーブル、小さい椅子が複数ある場面を想像し、それぞれの名前はすでに相手に伝えたものとします。答えを見る前に、本、テーブル、椅子の順に、名詞を繰り返さず代名詞で大きさを説明してください。下の三つの文が答えなので、音声を聞いて代名詞、estかsontか、形容詞の語尾を確かめましょう。その後は大きさだけを変え、大きい本、小さいテーブル、大きい椅子のグループを、前の例を使って説明してみましょう。
Il est petit.
Elle est grande.
Elles sont petites.
文全体で性と数を合わせる
一つ・複数の物を示すときはun/une/des、どの物か分かるときはle/la/lesを使います。本はil est、テーブルや椅子はelle est、複数の本はils sont、複数のテーブルや椅子はelles sontで受けます。それに合わせてpetit/petite/petits/petites、またはgrand/grande/grands/grandesを選びましょう。書くときは語尾、聞くときは冠詞やest/sontの違いにも注目します。