フランス語のニュースと伝言:事実と情報源を分ける言い方
朝に友だちから電話があり、午後にその内容をほかの人に伝えることがあります。ニュースを読んで、本当かどうかわからないこともあります。この課では、情報とその出どころを分ける方法を学びます。selon と d'après は出どころを示し、動詞は変わりません。il a dit que のあとでは、元の言葉の現在形が半過去に、未来形が条件法に変わります。
ここまでに学んだこと
フランス語で今の伝言を伝える言い方はもう学びました。Marc dit qu'il est à la gare(マルクは駅にいると言っている)では、動詞は現在形のままで、マルクの「私」が il(彼)になります。場面を説明する半過去(je travaillais 仕事をしていた、il était いた)、仮定の条件法(j'étudierais 勉強するだろう)、ある出来事より前のこと(était déjà parti もう出発していた)も学びました。未来形(j'arriverai 着く、je serai いる)も学びました。
この課では、半過去と条件法を新しい目的で使います。
Marc dit qu'il est à la gare.
Je travaillais quand Marc a appelé.
Si j'avais plus de temps, j'étudierais tous les jours.
Notre train était déjà parti quand nous sommes arrivés sur le quai.
この課の言葉
selon は「〜によると」、d'après は「〜によれば」です。この課の例では、どちらを使ってもかまいません。d' は d'après の一部なので、省きません。dire は「言う」で、il a dit は「彼は言った」です。une grève は「ストライキ」、le journal は「新聞」、à l'heure は「時間通りに」、vérifier は「確認する」です。
まず聞きましょう:マルクから連絡あった?
この会話には情報源が二つあります。電車についてはマルク、ストライキについては le journal(新聞)です。どちらが正しいかまだわからないので、最後は vérifier(確認する)になります。des nouvelles は「だれかの近況や連絡」で、Tu as des nouvelles de Marc ? は「マルクから連絡あった?」という意味です。Ah bon ? は「え、そうなの?」にあたります。je lui envoie un message の lui は「彼に」、un message は「メッセージ」です。
- Aくだけた
Tu as des nouvelles de Marc ?
- B
Oui, il a appelé ce matin. Il a dit qu'il était à la gare.
- A
Et il arrive quand ?
- B
Il a dit qu'il arriverait à dix-neuf heures.
- A
Selon le journal, il y a une grève des trains ce soir.
- B
Ah bon ? D'après Marc, son train est à l'heure.
- Aくだけた
Je ne sais pas si c'est vrai. Tu peux vérifier ?
- B
Oui, je lui envoie un message.
事実か、情報源か
La gare est fermée(駅は閉まっている)は事実として言う文で、話す人が責任を持ちます。Selon le journal, la gare est fermée では、情報の責任は新聞にあります。どこから来た情報かを言っているだけで、確かだとは言っていません。
そのため、selon や d'après の文のあとに mais je ne sais pas si c'est vrai(でも本当かどうかわからない)がよく合います。日本語は文の終わりの「らしい」「そうだ」で伝聞を示しますが、フランス語では文の初めの selon と d'après がその役目をします。自分の意見は、à mon avis(私の考えでは)で言います。
La gare est fermée.
Selon le journal, la gare est fermée.
D'après Marc, la gare est fermée, mais je ne sais pas si c'est vrai.
情報源を示す言い方
selon や d'après のあとに情報源を置きます。人の名前、le journal(新聞)、la météo(天気予報)などです。そのあとにコンマを打ち、情報を完全な文で続けます。日本語の「新聞によると」と同じ順番です。動詞は情報源が言ったとおりで、ouvre(開く)は現在形、sera(〜になる)は未来形のままです。過去形の「言う」がないので、何も変わりません。une voisine は「近所の女性」、il va pleuvoir は「雨が降る」、la grève sera finie は「ストライキは終わる」です。
Selon / D'après la source, l'information.
Selon la météo, il va pleuvoir dimanche.
D'après ma voisine, la boulangerie ouvre à sept heures.
Selon le journal, la grève sera finie lundi.
il a dit que:現在形が半過去に変わる
朝、マルクが Je suis à la gare(駅にいるよ)と言い、午後にあなたが Marc a dit qu'il était à la gare と伝えます。suis → était、ai → avait、travaille → travaillait のように、現在形が半過去になります。
日本語は「駅にいると言った」のように「いる」のままですが、フランス語では過去の伝言なので était にします。「私」も変わり、je は il(彼)か elle(彼女)に、mon(私の)は son(その人の)になります。また、日本語の「〜と」は言葉のあとに来ますが、que は言葉の前に来て省けず、il や elle のように母音の前では qu' になります。主語も省かず、qu'il était と言います。
Je suis à la gare.
Marc a dit qu'il était à la gare.
J'ai un problème avec mon téléphone.
Nadia a dit qu'elle avait un problème avec son téléphone.
Je travaille chez moi ce matin.
Nadia a dit qu'elle travaillait chez elle ce matin.
il a dit que:未来形が条件法に変わる
元の言葉の未来形は、条件法になります。条件法は未来形と同じ語幹を使い、語尾は半過去と同じ -ait です。j'arriverai → il arriverait、je serai → elle serait、j'aurai → il aurait となります。
日本語には条件法にあたる形がありません。「七時に着くと言っていた」の「着く」は変わりませんが、フランス語では arriverait にします。ここでは「過去から見た未来」を表す形として覚えましょう。
J'arriverai à dix-neuf heures.
Il a dit qu'il arriverait à dix-neuf heures.
Je serai là à midi.
Nadia a dit qu'elle serait là à midi.
J'aurai les clés ce soir.
Marc a dit qu'il aurait les clés ce soir.
聞いてわかればよい形:今も事実である場合
ここは聞いてわかれば十分です。今も事実なら、話す人が現在形のままにすることがあります。Léo は今も駅の近くに住んでいて(habite)、図書館は毎週月曜日が休みです(est fermée le lundi)。
つまり、時制の変化は機械的なものではありません。il a dit que のあとに現在形が聞こえても、まちがいではありません。自分で伝言を言うときは、この課の変え方を使いましょう。
Léo a dit qu'il habite toujours près de la gare.
Elle a dit que la bibliothèque est fermée le lundi.
vous を使った同じ伝言
今度は職場の会話で、ていねいな vous を使います(vous avez、vous pouvez)。伝言の形は同じで、elle a dit qu'elle arriverait(彼女は着くと言っていた)です。ここでも情報源が二つあります。電話と son mail(彼女のメール)です。Bien sûr は「もちろん」です。
- A丁寧
Bonjour, vous avez des nouvelles de Madame Roche ?
- B
Oui, elle a appelé ce matin. Elle a dit qu'elle arriverait à seize heures.
- A丁寧
D'après son mail, elle arrive à quinze heures. Vous pouvez vérifier ?
- B
Bien sûr, je vais vérifier.
やってみましょう
今朝、友だちのナディアから次のメッセージが届きました。Je suis à la gare. J'arriverai à midi.(駅にいるよ。お昼に着くよ。)今はもう午後なので、この内容を別の友だちに伝えます。まず自分で二つの文を作り、声に出して言ってみましょう。「彼女は駅にいると言っていた」「お昼に着くと言っていた」という意味です。答えは Nadia a dit qu'elle était à la gare. Elle a dit qu'elle arriverait à midi. です。
次に、図書館が閉まっていると新聞で読みましたが、本当かどうかわかりません。新聞が情報源であることがわかるように selon を使い、最後に「でも本当かどうかわからない」と続けて、声に出して言いましょう。答えは Selon le journal, la bibliothèque est fermée, mais je ne sais pas si c'est vrai. です。
まとめ
selon / d'après + 情報源:情報は他の人のもので、動詞は変わりません。il a dit que のあとでは、元の現在形は半過去に、元の未来形は条件法になります。人称も変わり、je は il か elle になります。今も事実なら現在形が聞こえることもありますが、聞いてわかれば十分です。自分で伝言を言うときは、この課の変え方を使いましょう。