フランス語で手順を説明する
鍵でドアを開ける方法を人に説明します。扱う手順は一つです。鍵を取り、鍵穴に入れ、回してからドアを開けます。
知っている形を思い出す
Je prends la clé は「鍵を取ります」、Je la prends は「それを取ります」です。clé の前の la は定冠詞ですが、prends の前の la は女性名詞の clé を受ける代名詞です。手順の説明では、動作に集中できるように鍵の名前を繰り返します。
allez「行ってください」のように、主語を置かない指示を思い出しましょう。ここでは、一人に丁寧に話すときにも複数の相手にも使える vous の命令形を使います。また、動詞を挟む否定を確認します。ne…pas は「〜しない」、ne…plus は「もう〜しない」です。
鍵と動作を確かめる
la clé は「鍵」、la porte は「ドア」、la serrure は「錠」、le sac は「かばん」です。ここでは dans la serrure を「鍵穴に」と訳します。dans は「〜の中に」です。ouvrir は「開ける」、prendre は「取る」、mettre は「入れる・置く」、tourner はここでは鍵を「回す」という意味です。道を曲がる話ではありません。
d’abord は「まず」、ensuite は「次に」、enfin はここでは「最後に」です。カードの音声を聞いてから、会話でも同じ言葉を探しましょう。
方法を尋ねて手順を聞く
Comment on ouvre la porte ? は「ドアはどうやって開けますか」です。comment は方法を尋ねます。ここでの on は、特定の「私たち」ではなく、その作業をする人を広く指します。それでも動詞は三人称単数の ouvre になります。日常会話のこの疑問文では、平叙文と同じように on を動詞の前に置きます。comment が疑問を示しているので、文末の調子は上げてもかまいませんが、必ず上げるわけではありません。
返答では四つの動作を順に示します。Je la prends は「それを取ります」という確認です。音声を聞いて、鍵が手から鍵穴へ移る様子を思い浮かべましょう。
- A
Comment on ouvre la porte ?
- B丁寧
D'abord, prenez la clé.
- A
Je la prends.
- B丁寧
Ensuite, mettez la clé dans la serrure.
- B丁寧
Tournez la clé.
- B丁寧
Enfin, ouvrez la porte.
相手への指示を作る
ouvrir は不定詞、ouvre は on の後の形、ouvrez は「開けてください」という命令形です。prenez は「取ってください」、mettez は「入れてください」、tournez は「回してください」です。これらの指示では主語の vous を言いません。動詞自体が vous に対応する形です。この四つの動詞では、現在形の vous の形から主語を除いたものと同じになります。不定詞を一律に切って作るとは考えないでください。
d’abord で鍵を取る最初の動作を、ensuite で鍵穴に入れる次の動作を示します。その後に鍵を回します。enfin でドアを開ける最後の動作を示します。日本語の「〜てください」は丁寧な訳ですが、フランス語の形は複数の相手にも使えます。
D’abord / Ensuite / Enfin, prenez / mettez / ouvrez …
- 丁寧
D'abord, prenez la clé.
- 丁寧
Ensuite, mettez la clé dans la serrure.
- 丁寧
Tournez la clé.
- 丁寧
Enfin, ouvrez la porte.
しないように伝える
ここにある命令形を ne と pas で挟むと、禁止を表します。Ne prenez pas cette clé は「この鍵は取らないでください」です。cette は女性名詞につく「この」です。この鍵は、会話で使う鍵とは別の、間違った鍵です。Ne mettez pas la clé dans le sac は「鍵をかばんに入れないでください」。これから鍵穴に入れるため、手元に残します。
ouvrez の前では ne が n’ になり、N’ouvrez pas la porte は「ドアを開けないでください」です。これは最後の肯定の指示との対比であり、手順に加わる動作ではありません。
理解するだけの例もあります。Donnez-la-moi は「その鍵を私に渡してください」です。la が鍵を受け、moi は「私に」を表します。動詞の後ろに二つの代名詞がハイフンでつながっています。この組み合わせを自分で作ったり、代名詞の順序表を覚えたりする必要はありません。
Ne / N’ verbe pas …
- 丁寧
Ne prenez pas cette clé.
- 丁寧
Ne mettez pas la clé dans le sac.
- 丁寧
N'ouvrez pas la porte.
- 丁寧
Donnez-la-moi.
同じドアの手順を説明する
答えを見る前に、vous の命令形で同じ手順を説明してみましょう。「まず」を使って、鍵を取るように言います。「次に」を使って、鍵穴に入れるように言います。その後、鍵を回すように言い、「最後に」を使ってドアを開けるように言います。最後の確認として、鍵をかばんに入れないように伝えます。必要な言葉と形はすべて上に出ています。
五つの文を下の例と順に比べ、動詞の音を確認しましょう。最後の否定は、鍵を手元に置くための注意で、別の手順ではありません。
- 丁寧
D'abord, prenez la clé.
- 丁寧
Ensuite, mettez la clé dans la serrure.
- 丁寧
Tournez la clé.
- 丁寧
Enfin, ouvrez la porte.
- 丁寧
Ne mettez pas la clé dans le sac.
三つの形を区別する
表は音声のない確認用です。方法を尋ねるときは主語 on を残し、指示では主語を置かず ouvrez、prenez、mettez と言います。禁止には ne/n’…pas を使います。d’abord、ensuite、enfin で順序を明確にします。別の場面に移る前に、同じドアの手順をもう一度説明しましょう。