フランス語で伝言を伝える

レベル A2

フランス語で伝言を伝える

レオとアナが、あなたと会う予定を相談しています。同じ日に、その場で伝言を伝えます。情報を伝えるときは dit que(〜と言っている)、はい・いいえで答える質問を伝えるときは demande si(〜かどうか尋ねている)を使います。話す人の立場に合わせて人称を変え、時刻と発言の意図を保ちましょう。

元の伝言を確認する

Venir は、聞き手のいる場所や共通の待ち合わせ場所に来ることです。ここでは je viens は「私は行きます」、tu viens は「あなたは来ます」、nous venons は「私たちは行きます」です。Tu は親しい一人に使います。À huit heures は「八時に」。フランス語の現在形は、決まっている今後の予定も表せます。

Je viens à huit heures.(私は八時に行きます)と Tu viens à huit heures ?(八時に来ますか)を聞いてください。後者は語尾を上げて尋ねます。Je は私、tu はあなた、il は彼、elle は彼女。Nous は話し手とほかの人を含む「私たち」です。

伝える内容に合う動詞と接続語

Dire は「言う」で、il dit は「彼は言っている」、elle dit は「彼女は言っている」です。Demander はここでは「尋ねる」。Elle demande は「彼女は尋ねている」、il demande は「彼は尋ねている」です。この二つの単数の主語では、それぞれ同じ動詞の形を使います。

Que は伝える情報の内容をつなぎ、si は「〜かどうか」という間接的な質問をつなぎます。Demain は「明日」です。この que は、人や物を特定する関係代名詞の que とは役割が違います。この si も条件の「もし」ではありません。

言った内容を伝える

レオが Je viens à huit heures(私は八時に行きます)と言います。あなたはアナに Il dit qu’il vient à huit heures(彼は八時に来ると言っています)と伝えます。二つの il はどちらもレオです。本人の je が、レオについて話すあなたの立場では il になり、viens も il に合う vient に変わります。

アナの Je viens demain(私は明日行きます)は Elle dit qu’elle vient demain(彼女は明日来ると言っています)になります。日本語の「〜と」に相当するつなぎを、フランス語では内容の前に置きます。Que は省かず、il・elle・ils の前では qu’ と書きます。ここでは伝える動詞 dit が現在形なので、例文の内容の動詞も現在形のままです。同じ日に伝えているため、demain は同じ「明日」を指します。

Il / Elle dit que / qu’ personne + verbe

質問を答えに変えない

アナがレオに Tu viens à huit heures ?(八時に来ますか)と尋ねます。伝えるときは Elle demande s’il vient à huit heures(彼女は彼が八時に来るかどうか尋ねています)です。Elle はアナ、il はアナが tu と呼んだレオです。レオが来ると決まったわけではなく、アナの質問を伝えています。

レオがアナに Tu viens demain ?(明日来ますか)と聞いた場合は Il demande si elle vient demain(彼は彼女が明日来るかどうか尋ねています)。Si の後は、この例では主語+動詞の il vient、elle vient の順です。直接の質問の est-ce que や倒置は残しません。Il/ils の前では s’、elle の前では si と書きます。全体は「何を尋ねているか」を述べる文なので、疑問符ではなくピリオドで終わります。

Il / Elle demande si / s’ personne + verbe

人称は話す立場に合わせる

アナが、自分とレオの予定として Nous venons à huit heures(私たちは八時に行きます)と言います。あなたはその二人の仲間には含まれません。別の人に Elle dit qu’ils viennent à huit heures(彼女は自分たちが八時に来ると言っています)と伝えます。Ils はアナとレオの二人を指し、viennent は ils に合う形です。発言した女性は引き続き elle です。

Je や tu が必ず il になるわけではありません。まず、誰が誰に話したかを確認し、今の話し手の立場に合う代名詞を選びます。日本語では主語を省くことも多いですが、ここで練習するフランス語では主語を示しましょう。八時という時刻は変えません。代名詞が曖昧なら、人の名前を使います。

必要な情報を伝えてみる

下の答えを読む前に考えましょう。①レオがあなたに Je viens à huit heures と言いました。アナに伝えてください。②アナがレオに Tu viens à huit heures ? と尋ねました。アナの質問を別の人に伝えてください。③アナがあなたに Je viens demain と言いました。その日のうちに伝えてください。最初の三つの音声例が、この順番の答えです。言う人・尋ねる人、来る人、時刻や日を確認します。

最後の例は、意味が分かれば十分です。Il disait qu’il venait à huit heures は「彼は八時に来ると言っていました」。Disait は「言っていた」、venait は、伝える内容の「来る」を半過去にした形です。過去の発言を伝えるとき、元の現在形が半過去になることがあります。この仕組みを自分で作る必要はありません。ここでは dit/demande を使う現在形の伝言を練習します。

誰が・いつ・何のために

左は情報、右は、はい・いいえで答える質問を伝える型です。二行目で短くなるつづりを確認してください。この表のセルには音声がありません。伝える前に、人、元の時刻、発言が情報なのか質問なのかを確認します。質問を伝えることは、質問に答えることではありません。

情報を伝える質問を伝える
Il dit que…Elle demande si…
qu’il / qu’elle / qu’ilss’il / si elle