フランス語で希望と必要を伝える:台所での相談
今夜、共同の台所をどう使うか相談しましょう。こうなってほしいという希望と、そうする必要があるという要求を伝えます。je voudrais queとil faut queの後ろでは、状況の主語を置いてsoit・ait・fasseを使い、自分自身の行動を望む場合は不定詞を使います。
知っている表現から始める
Je voudraisは「私は〜したいのですが」という希望を控えめに述べる表現で、相手の承諾を保証するものではありません。Il faut+不定詞は、誰がするかを名指しせずに必要を表します。Je fais la cuisine(私は料理をしています)を聞きましょう。faire la cuisineは「料理をする」で、「台所を作る」ではありません。
使う動詞はêtre(〜である)、avoir(持っている)、faire(する)です。伝言を伝える場合と同じように、queの後ろの文にも主語を置けますが、queがあるだけで接続法になるわけではありません。
Je fais la cuisine.
台所、鍵、そして今夜の言い方
La cuisineは「台所」、propreは「きれいな」、une cléは錠を開ける「鍵」、ce soirは話している当日の「今夜」です。faire la cuisineのcuisineは、料理をする活動を表します。これから出てくるレアさんは第三者で、この二人の会話には参加していません。
何を変えてほしいか相談する
午後、二人が共同の台所について話しています。Aは台所がきれいだとよいと述べ、Bはきれいである必要があると確認します。Aは今夜レアさんに料理をしてほしいとも言い、Bはレアさんが台所に入るには鍵を持っている必要があると指摘します。希望と必要の違いに注意して聞きましょう。
- A
Je voudrais que la cuisine soit propre.
- B
Il faut que la cuisine soit propre.
- A
Je voudrais que Léa fasse la cuisine ce soir.
- B
Il faut que Léa ait une clé.
自分とは別の主語について希望を言う
Je voudrais que la cuisine soit propreは「台所がきれいだといいのですが」です。希望する人はje(私)ですが、soitの主語はla cuisine(台所)です。ほかの例では、aitとfasseの主語はレアさんです。これらの単数の主語では、je voudrais queの後ろでêtreはsoit、avoirはait、faireはfasseになります。
これらは接続法現在の形で、実現していると断言せず、望む状況として示します。日本語では「レアさんに〜してほしい」と言えますが、フランス語のこの形ではqueの後ろに主語と活用した動詞を置きます。queも省かずに使いましょう。
Je voudrais que sujet + soit / ait / fasse
Je voudrais que la cuisine soit propre.
Je voudrais que Léa ait une clé.
Je voudrais que Léa fasse la cuisine ce soir.
誰についての必要かを明示する
Il faut que la cuisine soit propreは「台所はきれいでなければなりません」です。Il faut que Léa ait une cléでは、鍵を持つ必要があるのはレアさんで、il fautのilは「彼」を意味しません。後ろでレアさんを名指ししても、文頭の非人称表現はil fautのままです。
Il faut queの後ろでも、同じ接続法の三つの形soit・ait・fasseを使います。文頭を変えると、希望から必要に意味が変わり、単に丁寧になるわけではありません。ce soirが示すように、接続法現在でも今日のこの後のことを表せます。
Il faut que sujet + soit / ait / fasse
Il faut que la cuisine soit propre.
Il faut que Léa ait une clé.
Il faut que Léa fasse la cuisine ce soir.
自分がしたいことには不定詞を使う
Je voudrais avoir une clé(私は鍵を持ちたいです)では、望む人も鍵を持つ人も私です。このvouloirの使い方で主語が同じなら、queを使わず不定詞avoirを続けます。Je voudrais que Léa ait une cléでは、望むのは私、鍵を持つのはレアさんです。同じように、Je voudrais faire la cuisine ce soirは自分が今夜料理をしたいという希望、Je voudrais que Léa fasse la cuisine ce soirはレアさんに今夜料理をしてほしいという希望です。
Il faut faire la cuisine ce soirでは、誰が料理をする必要があるかは文脈で分かります。Il faut que Léa fasse la cuisine ce soirでは、その人を名指しします。非人称のilは料理をする人ではないので、ここは主語が同じかどうかではなく、人を明示するかどうかの違いです。
Je voudrais avoir / faire + complément
Je voudrais avoir une clé.
Je voudrais que Léa ait une clé.
Je voudrais faire la cuisine ce soir.
Je voudrais que Léa fasse la cuisine ce soir.
Il faut faire la cuisine ce soir.
Il faut que Léa fasse la cuisine ce soir.
接続法の広がりは知識として知る
Subjonctifは「接続法」という動詞の法の名前で、「たぶん」という意味の単語ではありません。フランス語では、感情・疑い・評価に関わる一部の構文でも使いますが、ここではその広がりを知るだけで十分です。queだけで接続法が決まるわけではなく、すべての構文や活用表は学びません。自分で使うのはje voudrais queとil faut que、そして単数のsoit・ait・fasseの三つの形に絞りましょう。
鍵を持つ人を変え、必要も伝える
今は午後で、あなたは同居している人に、不在のレアさんについて話します(「今夜」はこの日の夜です)。答えを読む前に、次の三つの内容をフランス語で言いましょう。「私は鍵を持ちたいです」「私は、レアさんが鍵を持っているといいと思います」「今夜はレアさんが料理をしなければなりません」。
二つの希望にはje voudrais、必要にはil faut queを使います。三つの答えを順番に確認し、音声を聞いて繰り返しましょう。最初の二文では、それぞれ誰が鍵を持つことになりますか。
Je voudrais avoir une clé.
Je voudrais que Léa ait une clé.
Il faut que Léa fasse la cuisine ce soir.
希望か必要か、主語は誰かを選ぶ
別の主語についての希望はJe voudrais que Léa ait une clé、必要はIl faut que Léa ait une cléで表します。この二つの形では、今回の単数の主語とsoit・ait・fasseを使います。自分自身の行動を望むときは、不定詞を使ってJe voudrais avoir une cléと言います。Il faut+不定詞では行動する人を文脈に任せ、il faut que+主語ではその人を明示します。