フランス語で映画の感想と推薦を書く
役に立つ映画評は、褒め言葉を並べるだけでなく、相手が選ぶための理由を示します。結末を明かさずに題材を紹介し、評価する点を決め、必要なら同じ点を比較し、不満も残した上で勧めます。ここでは、架空の映画を二つ見たあなたが、どちらも見ていない友人に感想を伝えます。
必要な表現を振り返る
Ce qui は、後ろの節で動作をする側に当たる「〜すること」を表します。Toutefois は「ただし・しかし」で、前の評価に対する留保を加えます。比較には共通の観点が必要です。別々の点についての感想を並べるだけでは、その点での比較になりません。以前のレッスンを読んでいなくても使えるように、ここで意味を確認します。Premier と deuxième は比較する一つ目と二つ目の映画です。続編という意味ではありません。
評価に使う少数の語を確認する
Un critère は「評価の基準」で、例えば音の使い方が基準になります。L'intrigue は「物語の筋」、出来事のつながりです。Plaire à quelqu'un は「ある人に気に入られる・好ましく感じられる」という意味です。気に入られる物が主語で、気に入る人は à または間接目的語の代名詞で表します。ここでは me が母音の前で m' になります。La musique は「音楽」、les silences は「静かな間」、bruyant/bruyante は「うるさい」、la place は「何かに与える位置づけや比重」です。この映画評では、この少数の表現を使います。形容詞を大量に覚える必要はありません。
題材、感想、推薦を聞く
短い映画評を聞きましょう。Montre は「見せる・描く」、deux amis は「二人の友人」、une ville は「ある街」です。最初の文は題材を紹介するだけで、結末を述べていません。次の文は、静かな間の扱いという、気に入った演出上の選択を示します。最後は物語の筋を理由に勧めながら、音楽への不満も残しています。
要約には最初の状況と題材を選び、結末、謎の答え、重要などんでん返しは入れません。筋を説明し尽くさずに、その筋を評価できます。Pour l'intrigue は「物語の筋を理由に」、malgré la musique bruyante は「音楽はうるさいものの」です。
Ce film montre deux amis dans une ville.
Ce qui m'a plu, c'est la place des silences.
Je recommande ce film pour l'intrigue, malgré la musique bruyante.
気に入った点を主語にする
Ce qui m'a plu, c'est… は「私が気に入ったのは〜です」です。最初の節では ce qui が a plu の主語、m' が気に入った人を表します。C'est の後ろで、取り上げたい点を示します。日本語の「私は〜が気に入った」と同じ語順にせず、フランス語では好まれた物が主語になることを確かめましょう。
ここで plaire の過去は avoir を使い、単数なら a plu、主語が複数なら ont plu です。Ce qui m'a plu と les silences m'ont plu を比べてください。一方、aimer では人が主語です。J'ai moins aimé la musique は「音楽はそれほど好きではなかった」です。どちらも個人の反応であり、全員が同意すべき事実ではありません。最後の例では、気に入った点を l'intrigue に替え、一つ目の映画を指定しています。
Ce qui m'a plu, c'est le point apprécié
Ce qui m'a plu, c'est la place des silences.
Les silences m'ont plu, mais j'ai moins aimé la musique.
Ce qui m'a plu dans le premier film, c'est l'intrigue.
同じ点を比べ、不満も伝える
Le deuxième film a moins de musique que le premier は「二つ目の映画は一つ目より音楽が少ない」です。数量の比較は moins de +名詞+ que で示します。Le premier が比較の基準となる一つ目の映画を指し、film の繰り返しを避けています。音楽が少ないという観察と、その方がよいという評価は別です。よいかどうかは、相手の好みと選んだ基準によります。この情報だけで演技や物語の筋を評価することはできません。
Toutefois で留保を加えます。J'ai trouvé la musique bruyante は「音楽はうるさいと感じました」です。ここで trouver は評価であり、なくした物を見つける意味ではありません。Bruyante は女性名詞 musique に合わせた形です。最後の推薦では pour l'intrigue で長所を、malgré +名詞のまとまりで不満を残します。完璧だと言わなくても勧められます。
Le deuxième film a moins de musique que le premier.
Toutefois, dans le premier film, j'ai trouvé la musique bruyante.
Je recommande ce film pour l'intrigue, malgré la musique bruyante.
批評の専門表現は意味を読み取る
ここは理解だけでよい表現です。La mise en scène は、映画の見せ方を形づくる監督の演出や場面づくりを指します。Sobre は「控えめで、派手な効果を使わない」です。例文は「演出は控えめです」と述べています。筋がよいことや、必ず好きになることまでは意味しません。批評で出会ったら理解するための表現で、自分の映画評で使う必要はありません。
La mise en scène est sobre.
友人に短い映画評を伝える
あなたは架空の映画を二つ見ましたが、友人はどちらも見ていません。使える情報は次のとおりです。一つ目はある街の二人の友人を描き、あなたはその物語の筋が気に入りました。二つ目は一つ目より音楽が少なく、一つ目の音楽はうるさいと感じました。それでも、一つ目を筋のよさから勧めます。あなた自身の発言として、順に「この映画は、ある街にいる二人の友人を描いています」「一つ目の映画で私が気に入ったのは、物語の筋です」「二つ目の映画は、一つ目より音楽が少ないです」「ただ、一つ目の映画では、音楽はうるさいと感じました」「音楽はうるさいですが、物語の筋がよいので、この映画をお勧めします」と言ってください。
結末を作り足さず、この順番を守りましょう。音楽への不満は一つ目についてです。まず自分で考え、下の解答例を読んでから音声を聞いてください。次は、知っている映画を同じ手順で評価しましょう。架空の情報を写さず、自分の基準と本当の感想に替えます。
Ce film montre deux amis dans une ville.
Ce qui m'a plu dans le premier film, c'est l'intrigue.
Le deuxième film a moins de musique que le premier.
Toutefois, dans le premier film, j'ai trouvé la musique bruyante.
Je recommande ce film pour l'intrigue, malgré la musique bruyante.
選ぶための情報になっているか確認する
結末を明かさずに題材を伝えましたか。評価した点と自分の反応を示しましたか。比較は二つの映画の同じ点を扱っていますか。推薦にも不満が残っていますか。Ce qui m'a plu は好ましい点を強調し、toutefois は留保を加え、malgré +名詞のまとまりは推薦の中にその留保を残します。評価を整理する道具であり、個人の感想を全員共通の真実にする表現ではありません。